一度触ると病みつきになるベルベットのような毛並み。そして賢くて人懐っこい性格。
魅力満載のミニレッキスは初心者でも飼いやすいウサギとして人気を集めています。
ミニレッキスとはどのようなウサギなのか?その特徴を見ていきましょう。
ミニレッキスの成り立ちは?
20世紀初頭フランスで突然変異として発見された毛あしの短いウサギに交配を重ね現在のレックス種がつくられました。
レッキスという名はフランス語でビーバーの王を意味するCastor rex(キャスターレッキス)にちなんでつけられたそうです。
その滑らかな毛並みがビーバーを連想させるほどに素晴らしかったのでしょう。
ベルベットのような手触りは一度触ったら忘れられません。
その後アメリカで小型のネザーランドドワーフをかけ合わすことによってミニレッキスが誕生しました。
1986年ARBA(アメリカン・ラビット・ブリーダー・アソシエーション)で披露、そして1988年に正式に認められた比較的新しい品種のウサギですが、原産地であるアメリカでは今でも安定した人気を集めています。
体調は22cm前後で、体重は1.5~2kgほどになります。理想体重は1.8kgなんだそうです。
色は、白にオレンジにまだらの「ブロークンオレンジ」や、茶色とグレーブラックの組み合わせの「トータス」、濃い栗毛色とあご下はクリーム色の「キャスター」などがあります。
ミニレッキスの性格は?
ミニレッキスの性格は非常に温和で穏やかです。
またとても頭がよく名前を呼ぶと反応してくれることもあります。
飼い主のことをよく観察していて怒られたり一度危険な目にあったところには自ら近づかなかったり、
しつけの仕方によってはトイレの場所を覚えることも可能なので、ウサギを飼うことに慣れていない初心者でも飼いやすい品種といえるでしょう。
好奇心が強く人懐っこい性格をしているので飼い主にまとわりついてきたり、遊んでほしい時には一生懸命アピールしてくるなど愛らしさ全開のミニレッキスは飼い主の心をつかんで離しません。
幼いころから慣れさせておけば抱きかかえられたり撫でられるのも嫌がりません。
しかし甘えん坊で寂しがり屋、適度なスキンシップは欠かせないので、あまり長い時間飼い主が家を離れている環境は好ましくないといえます。
ミニレッキスを飼うメリットとデメリットは?
ミニレッキスのビロードのような毛を撫でていると、この上ない幸せを感じることができます。
小さいので狭い場所でも飼育がしやすいですし、毛あしが短いので掃除が簡単。ブラッシングもそれほど時間がかかりません。
注意したいのは脚の裏の病気です。毛あしが短いミニレッキスは脚の裏の毛が剥がれてしまうソアホックという病気にかかりやすいといわれています。
フローリングやケージの底の金網などで脚裏に負担をかけてしまうことも多いので床にスノコを使うなどの工夫が必要です。
また身体が小さく、高いところから落ちたり踏まれたりすることで怪我をしやすいといったリスクもあり注意が必要です。
きちんと環境を整えてあげさえすれば、ミニレッキスは小さくて飼いやすいうえに毛も短くて掃除やブラッシングも楽、ウサギをはじめて飼う方にはおすすめの品種といえるでしょう。
人懐っこく、さわり心地のよいミニレッキスとの生活に癒されること間違いなしです。