うさぎの様子がいつもと違う、心配になりますよね。
飼い主さんに特に気をつけて欲しいのが口回りのトラブルです。単なる口の病期と侮ってはいけません。
口をうまく利用できない状況が続けば、必要な熱量や栄養をエサから取り入れることが出来ずに餓死してしまう恐れがあるからです。
うさぎさんのよだれが止まらないのはなぜ?
うさぎの口に関連するトラブルの中でも比較的多く遭遇するのは、うさぎのよだれがとまらない、と言った症状です。
ある日突然、ご飯を食べなくなった、そんな時には口元を良く観察してみてください。
口回りの毛が不自然に水分でべたついていることが無いでしょうか?
べたついているのは、うさぎの唾液がよだれじょうに口から溢れてきた兆候を示しています。
このようなうさぎのよだれ症状の原因として、多いのは不正咬合になっている状況です。
平たく言えばうさぎのはの組み合わせが極めて不良な状態のことです。
不正咬合はどの動物でも可能性はあるものの、うさぎでは特に深刻な状況と認識する必要があります。
不正咬合を防ぐには?対策は?
不正咬合の原因には先天的な場合もあれば、普段の食生活に原因がある場合もあります。
ペレット状の飼料や、野菜等のやわらかくて短い食べ物を食べさせていることが原因となっている場合もあります。
うさぎの歯は終生延び続ける性質を持っているので、食事内容を調整して歯の伸びすぎを出来る限り防止することがポイントになります。
その成長スピードは驚異的で、前歯部分で1週間で2ミリほど、1年に換算すると10-12センチにもなる訳です。
軟らかい食べ物をメインに摂取していると、歯が擦りあわされる事も無く削れることも難しくなります。
仮に歯を削れた場合での左右の歯の磨耗具合に差が生じしてしまい、左右のバランスがくずれ不正咬合の傾向が強まります。
そこで適度に歯の磨耗を促すために、牧草は忘れずに与えるようにしましょう。
嗜好性が高いペレットや野菜を多く与えると、不正咬合になり兼ねないからです。