"人間と同じくうさぎにも耳アカがたまることはあります。
でも普通はうさぎ自身が耳掃除をしているので、飼い主が手入れをしてやる必要はありません。
でも耳アカが目立つようであれば病気が原因である可能性があります。
うさぎの耳垢がたまっているときに、疑うべき病気は外耳炎です。
うさぎの外耳炎とは?
外耳炎は耳の外耳と呼ばれる部分(耳介から鼓膜までの範囲)に何らかの原因で細菌が繁殖して炎症が起きている状態です。
症状としてかゆみが出てくるので、首や耳を振る動作が目立ちます。
また耳アカはニオイがするので、なにか臭いと思ったらすぐに確認してやりましょう。
炎症が続くと、その部分が肥大化して固くなります。適切な処理をしなければ、中耳炎そして内耳炎と進行していきます。
内耳炎まで進行してしまうと、脳にまで菌が入り込み神経が侵されてしまうのでとても危険です。
また、内耳炎にまで至らなくても、かゆみによる不快感がストレスとなり、食欲不振そして栄養失調を招きやはり命を落とすことになります。
うさぎの外耳炎の対策は?
外耳炎を引き起こす原因としては細菌や耳ダニなどに感染するためです。
炎症が起きる治療をするためには原因となる菌を殺すための抗菌薬や殺ダニ剤を投与するやり方が行われます。
たまった膿を取り除くために洗浄を行うこともありますが、耳ダニの場合にはかさぶたが剥がれて血が出てしまい耳が損傷してしまうので行われません。
一旦発症してしまったら、治療をしても完治するまでには時間を要します。
場合によっては数ヶ月以上かかることもあります。
また、うさぎの爪が伸びていると、自分で耳を触れたときに傷を作ってしまいます。
その傷から細菌が入り込み炎症を引き起こしてしまうので、定期的に爪切りをしておくと予防する事ができます。
加えて、飼い主も普段から耳掃除をしてやると清潔な状態を保つことが出来ます。
綿棒などに耳用のクリーナーを付けて、耳の奥に触れないようにやさしくそっと拭いてあげてくださいね。
ただし、うさぎの耳はとても繊細で、下手に力を込めるとやはり傷をつくって、外耳炎の原因となるので丁寧な扱いが必要になります。
大切なうさぎさんがいつまでも元気でいられるように、異変に気づいたらすぐに病院に連れていきましょう。